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[2008/07/25]【高校野球・富山大会】高岡商3年ぶり優勝

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 第90回全国高校野球選手権・富山大会は25日、富山市民球場で決勝があり、高岡商が3-2で新湊を下し、3年ぶり16度目の甲子園出場を決めた。

Dsc_0569 試合終了後に甲子園大会の組み合わせ抽選があり、高岡商は4 日目(8月5日予定)の第4試合で東愛知代表の大府と対戦することが決まった。

 ▽決勝(富山市民球場)

高岡商010 000 200|3

新  湊000 001 100|2

 高岡商逃げ切り3年ぶりV

 【評】高岡商が接戦の末に3-2で新湊を下した。春、夏の県大会連覇は04年の富山商以来で4年ぶり。
 二回二死三塁、関の中前打で先取点。同点とされた直後の七回、一死満塁から1番植村が初球を中前打して2点を勝ち越した。2年生左腕の福島が五-八回、毎回得点圏に走者を背負いながらも粘って2失点にとどめた。
 新湊は中盤以降、押し気味に試合を進めたが、好機であと1本が出ず11残塁。エース西野は連投の疲れがみえ、被安打9、奪三振は2つのみだったが、3失点に抑え今大会5試合を1人で投げ抜いた。


攻めの投球で耐え抜く
/高岡商のバッテリー

Dsc_0551  七回、1点差に迫られ、なお一死一、三塁のピンチ。三塁線を襲う鋭いファールボールが2球続き、悲鳴と歓声が交錯した。打球の行方を確かめた高岡商の捕手・田中翔選手は立ち上がり、頭上でミットの背を2度叩いた。要求通り右打者の内角を厳しく突いた福島剛士投手への拍手。打者を追い込み、遊ゴロに打ち取ってリードを死守した。
 福島投手は中盤以降、毎回得点圏に走者を背負った。主将でもある田中捕手は、攻めの姿勢を貫き、持ち味のインコースを徹底して要求した。福島投手は期待に応え、新湊に決定打を許さなかった。
 打たせて取る福島-田中のバッテリーは、攻守にしぶとい今年の高岡商の象徴だ。直球は130㌔前後。三振を数多く奪う派手さはない。だが、ピンチにも慌てず、黙々とコーナーに配球し、失点を最小限に抑え込んだ。
 「集中力や我慢など目に見えないもので勝負は決まる」

 一昨年のセンバツ出場以来、思うような結果を残せない時期を乗り越え、宮袋誠監督と選手たちがつかんだ答えだった。生活態度から見直し、意識して練習に取り組んできたという。
 上位校は実力伯仲とみられた今大会。混戦予想を尻目に第1シードから堂々と頂点に上り詰め、“見えない強さ”を証明してみせた。


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