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[2010/07/29]夏の高校野球/砺波工が初の甲子園へ

 第92回全国高校野球選手権富山大会の決勝が28日、富山市民球場であり、砺波工が6-3で富山一を下して初優勝した。同校は春夏通じて初めての甲子園出場。


※朝日新聞社の速報ページ
http://www2.asahi.com/koshien/92/toyama/


 ▽決勝
砺波工030 000 300|6
富山一200 100 000|3

(砺)中山、吉田―斉藤
(富)橋本、菅原―乙野
▽本塁打 平井、乙野(富)▽二塁打 西田、竹部、南部、中山(砺)尾島(富)


砺36 11 6 3 2  2 0 1 7 1
    打安 点振球 犠盗失残併
富32 7 3  4 2  1 0 0 5 0


砺波工が要所で集中打

【評】砺波工が要所の集中打で加点して富山一を振り切った。リードされた直後の二回は犠打を挟み4連打。1死一塁から西田の右翼線二塁打、竹部の中前2点適時打で追い付き、斉藤の適時打で逆転した。


 同点で迎えた七回は一死からの4連打で3得点。南部の左中間二塁打で勝ち越し、中山の右中間二塁打で2点を追加した。相手の先発左腕・橋本の投球を引き付けて叩く打撃が光り、変化球にもよく対応した。守っては中山が丁寧な投球で七回まで被安打7の3失点。継投した吉田が八、九回を無安打で抑えた。

 富山一は一回に平井の右越え2点本塁打で先制した。四回にも乙野の左越え本塁打で追いついたが、五回以降は散発2安打に封じられた。
 両校とも失投を逃さない打撃や相手に狙いを絞らせない捕手のリード、球際に強いフィールディングなど攻守に鍛えられていた。ともに2番手投手が無失点の力投をみせるなど選手層も厚く、チーム力で互角にぶつかり合った好ゲームだった。


■砺波工・村井実監督の話
 選手たちが本当によく頑張ってくれた。本当にうれしい。今まで支えてくれた方々に感謝したい。ありがとうございました。相手の強力打線に長打で得点されたが、最後に勝つのはうちのチームだと信じて我慢した。打撃では、セオリー通りに左投手に対してテイクバックをしっかりとってセンター方向に打ち返してつなげていくように指示していた。甲子園では自分たちができること、できる準備をすべてやり切りたい。


■砺波工・安念大貴主将の話
 ゲームセットまで、甲子園に行くぞという気持ちで仲間を信じて頑張った。家族やまわりのみんなと体づくりをはじめたくさんのことをやってきた。日々の積み重ねのおかげで、ここまでくることができたと思う。甲子園でも絶対に校歌を歌いたい。ここまでやってきたことをぶつけて頑張ってきます。



■富山一・黒田学監督の話

 選手たちは最後まで攻める姿勢を持ち続けてくれた。うちのスタイルは貫けたと思う。打撃では相手投手が低めを突いてくるのでゴロを打つと思うつぼにはまるので、低いライナーを打つイメージを持つように伝えていた。


 勝てばよいのではなく、心や戦う姿勢といった高校部活動としての正しいあり方を大事にし、模範になれる人間に育ってほしいと思って指導してきた。それを選手たちは本当に理解し、謙虚に受け入れてくれた。真摯に取り組み、心の成長をみせてくれた。最後にもう1つ勝って、ごほうびをあげたかった。

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