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[2014/11/12]【高校サッカー】水橋、4年ぶり優勝

ゴール前の競り合い

 

  第93回全国高校サッカー選手権富山大会の決勝が11月2日、高岡スポーツコアであり、水橋が0-0、PK戦の末に高岡第一を下して4年ぶり6度目の優勝を果たした。12月30日から首都圏で始まる全国大会に出場する。

 決勝は6月に行われた県高校総体の決勝と同一カードになった。同優勝の高岡第一は準決勝、24年ぶりに4強入りした富山商を1-0で下した。決勝進出は35年ぶりで初優勝を狙った。水橋は準決勝、昨季の全国大会覇者・富山第一を延長の末3-2で破っての進出。


水橋PKストップ 開始から水橋がパスを回して厚みのある攻撃を繰り出し、優勢に進めた。しかし、高岡第一も持ち味の堅守でゴールを許さない。0-0のまま20分の延長でも得点は生まれず勝負はPK戦へ。水橋は今大会から1人増の4人になった交代枠の最後を使って終了間際に投入したGK村澤壮太選手が2本を止め、4-3で勝利を収めた。


■富山県サッカー協会HP

http://www.toyama-fa.jp/u18/topics_detail.phtml?Record_ID=05f437eeb583b27417865d10f3e22902

 

 

水橋サイド突破成長遂げたパスサッカー

 〇…PK戦の末に県高校総体決勝の雪辱を果たした水橋は、試合内容で圧倒して夏以降の成長ぶりを示した。テンポの良いパスワークで主導権を握り、厚みのある攻撃を展開。17本のシュートを放ち、被シュートは2本だった。粘り強く守る高岡第一から得点は奪えなかったが、パフォーマンスは勝者にふさわしいものだった。

 「得点できなかったのは反省点だが、自分たちのサッカーはできた」とゲームキャプテンを務めた吉松和貴選手も満足げだ。トップ下で攻撃を引っ張る存在だが、6月の県総体決勝では孤立するシーンが少なくなかった。「当時は1人でやっている感じさえしたが、今はみんながサポートし合ってできている。サッカーが楽しい」と話す。完成度を上げたパスサッカーで全国の舞台に挑む。


●水橋・上田裕次監督の話

 これまでの持ち味である速いサッカーに加え、今年はボールを大事にして後ろからつなぐサッカーを目指してきた。それをやり通すことができた。相手の守りが固く、PKまでいったが自分たちのサッカーを通せたことが勝利につながった。シュートがなかなか決まらず苦しい時にも選手たちは声を掛け合いながらよく我慢した。厳しいフィジカルトレーニングを行ったのも、苦しい時に頑張る力をつけさせたかったからだ。

 (PK戦のために村澤選手を投入したのは)彼はPKに強いので、(こういう起用法は)かなり以前から決めていた。昨年の富山第一もそうだが、W杯のオランダ代表がGK交代で流れを引き寄せたのも参考にして、引き出しの中に持っていた。

 (高校総体で負けた悔しさを晴らそうと)選手たちは準決勝で富山第一に勝っても満足することなく、決勝のために覚悟をもって1週間トレーニングしていた。わたしから何かを言う必要もなかった。成長を感じた。

 

●高岡第一・松浦朗夫監督の話

 インターハイに初出場してからチーム状態が落ちた時期があったが、もう一度自分たちで立て直してくれた。県大会も3年生を中心に、戦いながら調子を上げたと思う。今日についてはPK戦も含めて準備をしてきた水橋が上だった。(インターハイの初戦もそうだったように)PK戦ではなかなか勝てませんね。高校入学まで県のトップを経験したこともない選手たちがよくここまで成長した。3年生は卒業後もしっかりやってくれると思う。

 これだけ多くの方々に応援してもらってサッカーができるのは幸せなこと。感謝の気持ちはピッチ上で表せ、と選手たちに話していたがその通りにしっかりプレーしてくれた。

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