[2008/08/07]バレー平高校 予選で敗退
全国高校総体の男子バレーボールは7日、埼玉県所沢市民体育館などで予選グループ戦があり、県代表の南砺総合平は2連敗して決勝トーナメントに進めなかった。
▽予選グループ戦第10組
南砺総合平 0 16-25 2 鹿児島商
16-25
▽同敗者復活戦
南砺総合平 0 18-25 2 近江(滋賀)
20-25
全国の壁厚く、再挑戦誓うひるまずぶつかったが、全国の壁は厚かった。36年ぶり出場の南砺総合平は予選グループ戦で2連敗し、目標の決勝トーナメント進出を果たせなかった。
平は登録12選手中、身長180㌢以上が1人だけ。粘り強く拾ってつなぐプレーが、全国 大会でどれだけ通用するかが試された。初戦は春高8強で九州総体1位の鹿児島商との対戦。気後れせずに立ち向かって第1セット10-12まで競ったが、相手が高さと速さを発揮し始めると差をじわじわと広げられた。第2セットは、エースで主将の前本優馬選手が右足首を負傷するアクシデントも響いて圧倒された。
近江(滋賀)との敗者復活戦では、第2セットで見せ場をつくった。身長165㌢の中元将選手がレフトから相手の3枚ブロックを打ち抜くなどして11-7と一時リード。結局、逆転を許したが、分厚いテーピ ングをして強行出場した前本主将がスパイクを決めるなど最後まで全力で戦った。
セッターの高田央貴選手ら主力選手の多くが1、2年生。横川秀仁監督は試合直後に選手を集め、「きょうの無念を晴らすために、来年このコートに戻ってこよう。目標を高く掲げて練習を積み、平のバレーを披露しよう」と呼び掛けた。
3年生 勝利へ奮闘
〇…平は3人の3年生がチームを引っ張った。宮脇怜也選手はセ ンターからの速攻で何度もスパイクを決めた。バレーでの活躍を目指して岐阜県白川中学から進学した。「この舞台で、もっと試合がしたかった」
控えの関城久選手は、ウオーミングアップエリアから懸命に声援を送った。横川監督に誘われて高校からバレーを始めた。「チームを盛り上げたかった。結果は出なかったけれど、勝とうと思って戦った」
主将の前本優馬選手は、試合中に負傷する不運にもめげなかった。平中学時代から県選抜に参加し、高校でも地元・平から全国大会を目指した。「中学の後輩たちも続いてくれて嬉しかった。なかなか出来ない、いい経験をさせてもらった」