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[2008/09/28]【高校野球】富山商、サヨナラでV3

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 第61回秋季県高校野球大会は28日、県営富山球場で決勝があり、富山商が4-3で桜井にサヨナラ勝ちして3年連続17度目の優勝を果たした。3位決定戦では氷見が3-2で高岡西を下し、上位2校とともに北信越大会に出場する。
 北信越大会は来月11日から新潟県で開かれ、5県16校がセンバツ出場を目指す。

※県高野連HP→ http://koyaren.el.tym.ed.jp/cms

 ▽決勝
桜  井 000 020 010|3
富山商 002 100 001|4

主将がサヨナラ打/富山商

 【評】富山商が九回二死一塁から主将・横山の左翼二塁打でサヨナラ勝ちした。得点はすべて二死からで、好機での勝負強さが光った。
 三回、宮井の適時打で先制。続く木戸の右前打で野手が処理にもたつく間に一塁から宮井が一気に生還して2点目を加えた。先発した1年生の山本が八回途中まで低めを丁寧に突いて好投し、エース村上につないだ。
 桜井もエース島田に代わって先発した1年生の中坪が被安打7と力投した。五回二死二、三塁、魚谷の適時打で2点、八回には三塁打の真野が内野ゴロで還り同点とした。相手を上回る10安打を放って接戦を展開した。

競り勝つ野球に手ごたえ

Dsc_1394  「競り勝つ野球」を目標に掲げた新チームが、サヨナラ勝ちで県大会を制した。
 秋は3連覇となった富山商だが、甲子園出場は04年夏から果たせていない。今年の夏も3回戦で敗退した。3年生が抜けたチームも、他校と比べてずば抜けた戦力はなく、「少ない得点で勝てるよう、しっかり走って、守ること」を意識して鍛えてきたという。
 8月末の地区大会は決勝でコールド負け。県大会に入ってからもミスは少なくなかったが、エース村上勇太選手の成長とともに一戦ごとに力をつけた。
 主将の横山大樹選手は「練習で取り組んできたことが結果に結び付きうれしい」。象徴的なプレーとして、2点を先取した三回、外野手が打球処理にもたつく間に一塁から一気に生還した宮井佑也選手の積極的な走塁を上げた。
 “勝つ時は横綱相撲”のイメージが強いからか、「サヨナラ勝ちはいつ以来ですか?」と記者たちが質問すると、沢田利浩監督は「過去にあるとは思うが、記憶がはっきりしないな」と苦笑した。

 来月の北信越大会、粘り強さやしぶとさを武器に加えてセンバツ出場を目指す。

 ▽3位決定戦
高岡西 000 001 010|2
氷  見 010 011 00×|3

左腕対決制し北信越切符/氷見

 【評】両校の左腕が持ち味を発揮した接戦は、氷見が逃げ切った。Dsc_1321
 氷見の滝下=写真=は力のある直球を武器に14奪三振、被安打6で2失点。中盤以降、高岡西打線に食い下がられたが失点後も落ち着いて後続を断ち、大崩れしなかった。
 高岡西の五十田は遅いカーブを軸に緩急で打者をゆさぶって好投したが、二、五回は長打を浴びて失点した。攻めでは少ない好機を得点に結び付けたが、畳み掛ける安打が出ず追い付くことができなかった。

練習は裏切らない

 〇…高岡西は創部9年目で初の4強進出だった。北信越大会出場は逃したが、部員14人で第1シードの氷見を苦しめ、躍進がフロックではないことを証明した。
 南部政樹監督は「地道な反復練習にもまじめに取り組んできた成果。自分たちが力を付けていることが勝つことで確認できたと思う」。山林孝徳主将は「ベスト4に満足せず、気を引き締めて練習していきたい」と話した。

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