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[2008/11/01]【高校ラグビー】富山工、初の3連覇!

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 第88回全国高校ラグビー富山県大会の決勝が1日、富山市の岩瀬スポーツ公園であり、富山工が81-5(前半38-0)で砺波に快勝し、3年連続13度目の優勝を果たした。同校は初の3連覇。12月27日から大阪・花園ラグビー場で始まる全国大会に出場する。
 富山工は、スピード、パワーで砺波を圧倒して13トライを挙げた。前半8分、ゴール前のラックからナンバー8の堀田茂樹選手が先制トライ。同15分にはバックスが右に展開してウイング池田和基選手が2つ目のトライを挙げて12-0とした。その後、立て続けにトライを決めてリードを広げ、砺波の反撃を後半4分の1トライに抑えた。


チーム一丸で多彩な攻撃

 〇…FW、BKが一体となった自由自在の攻めでトライを量産し、富山工が3連覇を果たした。
Dsc_0320  中心選手7人が昨年の全国大会を経験している。同大会1回戦で高鍋(宮崎)に43-7で敗れてから、より高いレベルを目指して練習を積んできた。FWの突破力とBKの展開力を兼ね備えたチームに仕上がり、決勝でも砺波を寄せ付けなかった。
 前半ロスタイムには自陣ゴール前からつなぎ、プロップの笹岡将貴主将がチーム6つ目のトライを決めた。後半も自陣スクラムサイドを抜けたナンバー8堀田茂樹選手からパスを受けたフランカー草野滉太選手が独走トライを決めるなどして加点。ゲームメーカーでスタンドオフの関口裕基選手がきれのあるステップで後半3トライを挙げるなど、15人が連係して多彩な攻撃を繰り出した。関口選手は「想定していた以上にFWが縦に突破してくれてゲームが進めやすかった」と振り返った。
 就任1年目の九俵博夫監督は「選手たちが一生懸命やってきたので、よい結果がでてよかった」と静かに喜びを語り、「テンポよく速いリズムでボールを動かす、このプレースタイルの精度と強さを上げて全国大会に挑みたい。ぜひ初戦突破を果たしたい」と話した。
 富山県代表は00年に砺波が初戦を突破してから花園で勝利がない。富山工としては、97年以来の1勝を目指す。笹岡主将は「2回戦に進みシード校ともいい勝負をして、先輩たちを超えたい」と話した。


■富山工・九俵博夫監督の話
 準決勝まではミスが多かったが、練習で修正したかいがあって、いいかたちで点を取ることができた。FWを絡めて速いテンポでボールを散らしていくスタイルを目指してきた。プレーの精度と強さを上げて花園で頑張りたい。ぜひ初戦を突破したい。


■富山工・笹岡将貴主将の話
 決める力を誰もが持っているのが今年のチームの強みで、互いに信頼してプレーしている。後半は花園での試合を意識して戦ったが、まだフィットネス(体力)が足りないと感じた。全国大会までにディフェンス、フィットネスを強化したい。2回戦に進みシード校ともいい勝負をして、先輩たちを超えたい。


■砺波・清水克次監督の話
 苦戦は覚悟していたが、選手たちにDsc_0313 は「物事に絶対はなく、あきらめずに戦うことは自分次第でできる」と伝えて試合に送り出した。点差がひらき大変だったと思うが、最後までしっかりプレーしてくれた。相手の中心選手4人をマンツーマンでマークする作戦をとったが、うまくいかなかった。富山工には花園で頑張ってきてほしい。


■砺波・呉島学主将の話
 ロースコアの展開に持ち込みたかった。ミスが多くて力の差以上に点差がひらいてしまったことが悔しい。仲間たちと砺波でラグビーができてよかった。


【参考・近年の県代表の戦績】

07年度・第87回1回戦 富山工  7-43 高鍋(宮崎)
06年度・第86回1回戦 富山工 10-67 佐賀工
05年度・第85回1回戦 砺  波  3-26 江の川(島根)
04年度・第84回1回戦 富山工  0-85 報徳学園(兵庫)
03年度・第83回1回戦 砺  波  0-80 大阪朝鮮
02年度・第82回1回戦 富山工 26-31 若狭(福井)
01年度・第81回1回戦 富山工 10-29 坂出工(香川)
00年度・第80回1回戦 砺  波  8-5 脇町(徳島)
          2回戦 砺  波  0-137 佐賀工
99年度・第79回1回戦 富山一 15-19 新田(愛媛)
98年度・第78回1回戦 富山工 15-23 岡山工
97年度・第77回1回戦 富山工 34-19 徳島市立
          2回戦 富山工  5-69 仙台育英(宮城)

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