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[2009/04/12]■野球独立リーグBCL、3年目が開幕/前年覇者の富山は白星発進

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 プロ野球独立リーグ「BCリーグ」の3年目のシーズンが11日開幕した。昨季優勝の富山は9-4で福井に快勝して好スタートを切った。
 富山は、1回に4番の町田選手が3ランを放って主導権を握り、14安打で打ち勝った。先発した昨季リーグMVPの小山内投手が、ストライク先行の安定したピッチングで6回を1失点に抑えた。両チームとも投手を含む先発10選手のうち5人が新加入で、フレッシュな顔ぶれのはつらつとしたプレーに来場客2438人が声援を送った。

Img_1323_2  リーグは北陸地区の富山、石川、福井、上信越地区の新潟、長野、群馬の6チームが9月中旬まで、各72試合を行う。各地区で前期、後期の1位を決め、プレーオフで地区優勝、リーグ優勝を争う。
 昨季に比べ同地区チームとの対戦が18試合から24試合に増えた。他地区のチームとは8試合ずつ戦う。延長戦を試合時間3時間20分の制限を設けて初めて実施する。


新4番が先制パンチ

 〇…富山は4番に起用された町田選手の3ランで勢いづいた。1回一死一、二塁で迎えた今季初打席の初球、内角ストレートをすくい上げるようにして高々と打ち上げてライトスタンドまで運んだ。「ボール気味だったが自然と手が出た。うまく体を残しながら回転できた。昨季までだったらファールになっていたと思う」と話した。
 阪神に育成枠で入団した野原選手に代わって4番に指名された。鈴木監督は「オープン戦で20イニング無得点が続いていて心配したが、チームを乗せてくれた」。町田選手は「野原さんの分も頑張りたい。(チーム状態の)悪い時に、どう力になれるかが大事だと思っている」と話した。


正念場の3年目がスタート

 不況によるスポーツ界への影響が懸念される中、3年目のBCリーグが開幕した。富山の永森社長は「企業スポンサーに頼り切るのではなく、興行収入を主体とするプロスポーツの本来の姿にシフトするきっかけとしたい。多くの人に観戦していただき、ここを乗り切りたい」と前向きに語った。
 昨季は1試合平均1381人だったホームゲームの入場者を1600-1700人まで増やすのが目標。女性ファンの意見をサービス向上に生かすプロジェクトや、団体向けに送迎バスを運行するなど新たな取り組みも始めている。
 「スポンサーの方々からも『減額はしても支援は続ける』と言っていただいており、ものすごくうれしい。地域に認められつつあると実感する」と永森社長。野球の独立リーグは先駆けとなった四国・九州リーグが5年目を迎え、関西でも新たにスタートした。地域でスポーツチームを支える取り組みの真価が問われる1年になりそうだ。


【開幕セレモニーのあいさつ要旨】

Dsc_1306 ■鈴木康友監督
新たな選手を迎え、チームは生まれ変わりました。1年間、粘り強く戦って参ります。みなさんの応援でバックアップしてください。富山サンダーバーズは日本一を目指します。

■永森茂社長
 独立リーグ日本一を目指し、「富山力 フォアザトゥルートップ」というスローガンを掲げました。また月曜日を「地域貢献の日」に定め、学校訪問などを行います。昨年も行ったエコ活動を球場外にも広げ、富山が日本一美しい地域になるように微力ではありますが協力したいと思います。新たに定めたBCL憲章「地域と地域の子供たちのために」を実現するために努力していきます。

■石井隆一知事
 わがサンダーバーズは昨年リーグ優勝を果たし、県民に勇気と元気を与えてくれました。今年こそは独立リーグを制覇してグランドチャンピオンになってください。野球だけではなく、ごみの減量化などエコ活動にも選手が率先して取り組んでいることは素晴らしく、県としてもファンのみなさんと一緒に応援したい。(富山県営球場の)スコアボードに今年から選手の名前が掲示されるようになりました。ともにサンダーバーズを応援しましょう。

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