[2009/06/18]【BCリーグ】富山、エース小山内が復活。優勝争い佳境へ
野球独立リーグのBCリーグは16日、魚津桃山球場で北陸地区2位の富山が、同1位の石川を5-1で下して首位に並んだ。小山内大和投手が被安打3で完投勝ちし、開幕戦以来約2カ月ぶりに2勝目を挙げた。前期の残り試合は富山6、石川7で、今月末まで激しい優勝争いが展開されそうだ。
66日ぶり勝利 初々しく小山内投手は4月11日の開幕戦以来、66日ぶりの勝利。昨季15勝を挙げてMVPを獲得した富山のエースが、優勝争いの佳境を前にして復活した。
シーズン前、阪神タイガースのキャンプに打撃投手として参加。連日投げ込んだ疲れが蓄積して調整が遅れた。背中に痛みも出て開幕戦以降はマウンドから遠ざかり、6月10日に2度目の先発登板を果たしたばかりだった。
立ち上がりは「どうしても点を取られたくないと思い、力んでコントロールできなかった」。変化球が上ずるなどボールが先行し、2回までに4四死球を与えて先制点を許した。「1点取られて冷静になれた」と言う。
「ストレートを遅くして打者のタイミングをはずしていこう」と意識することでリズムをつかんだ。尻上がりに調子を上げ、緩急の利いたテンポの良い投球を展開。3回以降は9回二死から3本目の安打を打たれるまで相手打線をパーフェクトに封じた。
やはり不安もあったのだろう。「昨夜は緊張して眠れなかった。プレッシャーに弱いほうなので」と初々しかった。1勝の重みをあらためて心に刻み、エースが戻ってきた。
◇北陸地区の前期優勝ライン
【石川】 【富山】
勝-負 最終勝率
7-0 .686
6-1 .657 6-0 .676
5-2 .629 5-1 .647
4-3 .600 4-2 .618
3-4 .571 3-3 .588
◇残り試合
石川 × 2 1 0 0 4
石富福 群新信
富山 2 × 3 1 0 0