[2009/08/30]【速報】ヴァリエンテ富山が初優勝。天皇杯へ/サッカー県選手権
富山県サッカー選手権の決勝が30日、富山市の五福公園陸上競技場であり、ヴァリエンテ富山がPK戦の末に富山第一高校を下して初優勝した。天皇杯全日本選手権に県代表として出場し、9月20日に富山県総合運動公園陸上競技場で大阪府代表と1回戦を行う。
▽決勝 ヴァリエンテ富山 2-2(前半0-2) 富山第一高校延長0-0(延長前半0-0)
PK4-3
V富山 富山一
20 シュート 16
7 GK 12
5 CK 2
北信越リーグ1部の社会人チーム・ヴァリエンテに対し、富山一高が前半2点を先取した。同32分にMF蓬澤和也のFKにDF矢島優輝がヘディングで合わせて先制し、同終了間際にはゴール前の混戦から蓬沢が2点目を決めた。
後半は、ヴァリエンテが中盤での寄せを早くして優位に立ち、同7分にMF永田智彦のゴールで1点を返した。同32に永田の右からのセンタリングをFW森川雄二が蹴り込んで同点に追いついた。延長戦では得点が生まれず、勝負はPK戦に持ち込まれ、ヴァリエンテはGK青木大悟が相手の3本目をセーブするなどして4-3で競り勝った。
J2のカターレ富山は天皇杯2回戦からの登場。10月11日に富山県総合運動公園陸上競技場で同じくJ2のファジアーノ岡山と対戦する。
■小林羊汰選手兼監督
2点をリードされて難しい展開になったが、セオリー通りに次の1点が重要と思ってプレーした。後半から中盤でのアプローチを早くし、早い段階で1点取れたのが大きかった。体力的には高校生に劣るので、プランでは前半に得点して、守り切る戦いを考えていたが逆になってしまった(笑)。経験を生かして効率的な“エコサッカー”で対応できた。練習は週3日だが仕事の都合で19人全員がそろうことは難しい。それでも、サッカーが好きでみんな集まってくる。天皇杯では厳しい戦いになるだろうが、県総合のいい舞台でできるので多くの人にヴァリエンテが頑張っているところをみせたい。
■GK青木大悟選手
相手が高校生ということでプレッシャーがあり、難しい試合になるとは予想していた。PK戦では気負うことなく、楽しんでプレーできた。アローズ北陸でプレーしていたころとは環境が違うが、要所を押さえてできることをこなしていくことができている。声を出して、みんなでプレーする部分を楽しめている。全国大会ではチャレンジしていい経験ができればよい。勝ったらJリーグのチームと対戦できるし、思い切ってやりたい。
■油谷秀隆総監督
「歴史に名を刻もう」と選手たちの意欲は高かった。相手が高校生でもあり、社会人として勝ててよかった。選手兼監督の小林を中心によく頑張ってくれた。北信越リーグでは(1部8位で)2部降格が決まり、負ければ今季最後のゲームだった。全国大会では県代表の名に恥ずかしくない試合をしたい。クラブ運営には紆余曲折があり、環境は恵まれたものではないが、下部組織のジュニアユースチームをはじめ、まわりのサポートが大きかった。
※北信越フットボールリーグHP(ヴァリエンテ富山チーム紹介)
http://output.simseed.net/hfl/disp/team_data.jsp?teamid=11
※日本サッカー協会HP(天皇杯の特設ページ)
http://www.jfa.or.jp/match/matches/2009/tennouhai/index.html