[2009/09/29]【BCL】富山、地区連覇ならず/無念の逆転サヨナラ負け
野球独立リーグ・ベースボールチャレンジリーグ(BCL)の北陸地区チャンピオンシップ(CS)第3戦は28日、石川県立球場であり、富山サンダーバーズは石川ミリオンスターズに4-5で逆転サヨナラ負けして地区2連覇を逃した。
富山は2点をリードして最終回を迎えたが1点を返され、1死一塁から石川の代打・平泉悠に左越えの逆転サヨナラ2ランを打たれた。石川はBCL王者をかけて10月2日から上信越地区優勝の群馬とリーグCSで対戦する。
北陸地区CSでは前期、後期とも地区優勝した石川に年間勝率2位の富山が挑んだ。石川には1勝すれば優勝が決まるアドバンテージが与えられていたが、富山が第1、2戦を連勝して、勝負は第3戦にもつれていた。
▽北陸地区CS第3戦(石川県立)
富山 011 020 000|4
石川 002 000 003|5
(富)小山内、日名田、萩原―松橋
(石)大輔、都―深沢
▽本塁打 平泉(石)▽二塁打 町田(富)甲斐(石)
無念のサヨナラ被弾。2点リード守り切れず
【評】富山は2年連続の地区優勝を目前にして詰めを欠き、石川にサヨナラ負けを喫した。富山は4-2でリードして九回裏にストッパーの萩原を投入したが、石川に連打と犠飛で1点差に迫られた。続く一死一塁で代打の平泉をカウント2-1と追い込んだが、直球を続けたところをファールで粘られ、コースの甘くなった6球目をレフトスタンドに運ばれた。
富山は二回に町田の二塁打を足がかりに併殺崩れの間に先制。三回には優士の適時打で追加点を挙げた。その裏に3連打で同点に追いつかれたが、五回に町田の内野安打などで2点を勝ち越した。3併殺など守りでも粘り強さをみせたが最後に石川の底力に屈した。
■富山・鈴木康友監督の話
最後の2アウトまで石川を追い詰めたのに残念。追加点がもう1点ほしかった。応援いただいたみなさんに申し訳ない。最終回に萩原を投入したのは予定通り。彼は1年通して活躍してセーブのタイトルホルダーでもある。(試合後に彼には)「よく投げた。堂々と胸を張ろう。この悔しさを来年ぶつけよう」と伝えた。
(地区CSで1敗もできない状況で2連勝し)選手は本当に立派だった。選手同士で話し合ってチームをまとめ、わたしは背中を押すだけだった。石川は素晴らしいチーム。(六回に犠飛での追加点を好返球で阻まれたように)今季は守りの差を感じた。
■町田一也内野手の話
今年は監督を一度も胴上げできなかったのが悔しい。このメンバーで野球ができるのも最後だし、勝ち進んでもう少しプレーしたかったので試合後は涙がでました。(地区CSの)この3試合はみんながひとつになれていた。野球ってこんなに楽しいのかと感じたし、がむしゃらにプレーできた。
■萩原淳由投手の話
信じて1年間練習してきたボールを打たれたので悔いはない。今季は自分なりに思うところがたくさんあり、フル稼働もできた。成長できたと思う。