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[2009/10/21]【北信越高校野球】ストーリーは春へ/高岡商が4年ぶりV

 秋の北信越高校野球大会の決勝は20日、石川県立球場であり、富山県代表の高岡商が5-0で敦賀気比(福井)を下して4年ぶりの優勝を果たした。今大会を参考に代表校を選ぶ来春のセンバツ大会出場を確実とし、11月14日からの明治神宮大会に出場する。

 ▽決勝(石川県立)
高岡商100120001|5
敦賀気比000000000|0
(高)鍋田―松嶋
(敦)白崎、桾沢、大久保―久保
▽二塁打 山道、松嶋、寺腰(高)吉田2(敦)

鍋田が完封、打っても着実加点

 【評】高岡商は投打がかみ合って5-0で敦賀気比に快勝した。エース鍋田が被安打7、8奪三振で完封。打っても12安打で着実に加点した。
 高岡商は初回二死三塁で4番の山本が中前打を放ち先制。四回には鍋田の犠飛、五回は一死二、三塁から松嶋の左前2点適時打でリードを広げた。九回にも寺腰の二塁打を足がかりに松嶋の犠飛で5点目を挙げた。

 鍋田は4連投の疲れで「体がいうことをきかず辛かったが、バックのみんなが支えてくれた」と力投。「相手に狙いを絞らせないようにした。攻めの姿勢で、鍋田の気持ちを引き出すことを心掛けた」という松嶋捕手のリードもよく、緩急と内外角の揺さぶりで決定打を許さなかった。

 三塁を踏ませたのは七回の一度だけで、無死一塁から相手4番の吉田に右中間二塁打をあびたが、中継に入った二塁手・村田の好返球で走者の生還を阻んだ。


ストーリーは春へと続く
 〇…試合直後のベンチ横で行われたラジオ中継のインタービュー、高岡商の宮袋誠監督は感極まって言葉を詰まらせた。「3年生のぶんも、夏の県大会決勝で逆転負けした悔しさをここでぶつけようと話していた」
 夏は勝った福野の奇跡的な粘りに屈した。新チームが発足し、「今度はうちが全国大会で奇跡を起こそう」と宮袋監督は話した。部室には昨年のこの大会を制した日本文理(新潟)が夏の甲子園で準優勝した時の新聞記事が張ってあるという。
 試練をへて前進した高岡商野球部のストーリーは春へと続く。


■高岡商・宮袋誠監督の話
 組み合わせが決まった時には正直、厳しいなと思った。選手たちがこれまで見たこともないようなボールを投げる好投手との対戦が続いた。打てなかったのは今の力ではしょうがない。逆に向かっていく姿勢を徹底できたのがよかった。今後は、好投手を打てるだけの攻撃力と2番手投手の育成、守りをさらに上げることに取り組んでいきたい。

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