[2010/02/11]春の高校バレー/男女とも富山一が優勝
第41回全国高校バレーボール選抜優勝大会(春の高校バレー)の富山県予選決勝が11日、県総合体育センターであり、男女とも富山一が優勝した。
男子の富山一は2年ぶり5度目の制覇。19年ぶりの優勝を目指した南砺福野を3-1(22-25、25-23、25-18、25-22)で下した。序盤は福野の簔口世将選手が放つジャンプサーブや粘り強いコンビバレーに苦しんで第1セットを失ったが、次第にリズムをつかんだ。第2セットを20-23から逆転で奪うと、キャプテンの中島建選手や187cmのサウスポー舘宏志郎選手のスパイク、身長186cmの宮本崇史選手のブロックなど高さのある攻撃で第3、4セットも連取した。
女子の富山一は、ライバルの高岡商を3-0(25-22、25-19、25-12)のストレートで破って6年連続6度目の優勝を果たした。キャプテンでセッターの岡本真子選手を中心にコンビバレーで決定力のある相手に対抗した。第1セットを接戦で奪うと、さらに連係がかみ合うようになって小坂真由美選手らが得点を重ねて一気に勝負を決めた。
■富山一男子・中川恒夫監督の話
前日までチームの調子が悪く心配していたが、よくやってくれた。中学時代から勝ち慣れている選手がいるわけでもなく、やはりプレッシャーがあったのだと思う。第1セットを失った時点で監督のわたしは負けることを考えてしまったが、子供たちは慌てていなかった。「負けないぞ」という気持ちがあったのだと思う。舘君は練習以上の頑張りをみせてくれた。全国大会も(選手たちの頑張りを)楽しみにしている。
(長身の選手が多い大型チームだが)中学時代から富山県内では(攻撃力を期待される)大きい選手としてプレーしてきた反面でレシーブ力が弱い。そこが今後の課題だ。
■富山一女子・宮本雅也監督の話
攻撃力は相手が上なので苦戦を覚悟していた。選手たちはよく我慢した。小柄なチームなので奇襲を交えた攻撃が必要。一人時間差や移動攻撃など難易度の高いプレーを求めているので、ある程度の失敗はしかたがないと思っていた。(応援団が詰め掛ける)会場の独特の雰囲気もあるし、「最初はミスしても第2セットになればコンビネーションも合ってくるから大丈夫」と伝えていた。
(上級生である)2年生を信じて起用した。(連覇を継続することができて)昨年の春高をはじめ、先輩たちが接戦で勝ってきたのを見ているのはプラスになっていると思う。