[2010/10/23]春の甲子園めざして富山で熱戦/北信越高校野球
秋季の北信越高校野球大会が23日、富山県を会場に開幕した。春の選抜大会出場を目指して5県から16校が出場。初日は1回戦があり、富山県代表4校では新湊が3-1で福井工大福井を下してベスト8入りした。決勝は26日の予定。
■富山県高校野球連盟HP(組み合わせ、結果など)
http://koyaren.el.tym.ed.jp/cms
エース好投し新湊逃げ切る
富山県勢で唯一の勝利を挙げた新湊は袴谷圭汰投手の力投が光った。直球、スライダーともに切れがあり、福井工大福井の打線から7三振を奪って被安打6、失点1で完投した。
課題にしている立ち上がりで1回二死から先制点を許したが、「いつものこと」と開き直ったという。2回にも連打を許して無死一、三塁のピンチを迎えたが、ボールになるスライダーを振らせて三振を2つ奪うなどして無失点。その後は相手を2安打に封じて3-1の逃げ切りに貢献した。
リードした1年生の澤田快斗捕手は「県大会後から打者をつけた投球練習を多くやってきたので自信をもってインコースを要求できた。スライダーもワンバウンドする低めを狙って投げることができていた。練習したことをものにする吸収力がある」と先輩エースを称賛。森義人監督も「いつも初回になぜか打たれるが、きょうは最少失点に抑えた。勝負強くなった」とほめた。
袴谷はキャプテンでもあり、1年生の多い内野陣にゴロが飛ぶたびにマウンドから「慌てるな。慌てるな」と声を掛け続けた。ラストバッターを三振に仕留めると大きく2度ジャンプして喜んだ。森監督からは、過去に新湊が選抜出場を果たした時は2度ともエースが4連投したと教えられた。「そのつもりで頑張って投げたい」と話した。