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[2011/01/16]レース途中で無情のアクシデント。富山は記録なし/都道府県対抗女子駅伝

応援旗DSC_2811 

富山のアンカー山田選手DSC_2875  第29回全国都道府県対抗女子駅伝が16日、京都市の西京極運動公園を発着とする9区間42.195kmで行われた。富山県代表は4区走者の負傷による途中棄権でチーム記録なしに終わった。優勝は京都で2年ぶり14度目。

 富山は5区から再スタート。全日本大学女子駅伝で活躍した山田美紀選手(城西大)が最終9区(10km)で区間33位と力走し、観客の拍手をうけながら最後尾でゴールした。3区(3km)で福居紗希選手(富山南部中)が区間9位に健闘した。


※京都新聞社の大会特設ページ
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/kyo_np/info/ekiden/11ekiden/
※NHKロードレースオンライン
http://www.nhk.or.jp/rr/index.html


●富山・橘一代監督の話

 良いメンバーがそろって、県の過去最高記録を狙っていたが、こんなことが起こるとは予期できなかっ た。監督として、けがをした須河さんに申し訳ない。3区で9位に入った福居さん、2年生の間野さんの 中学生2人が頑張ってくれ、来年につながる。

富山第1区の野尻選手(18)DSC_2841 ●富山・野尻あずさ主将の話

 全員がよく走った。棄権は残念だが、その後に(繰り上げスタート用の)黄色のたすきをつないだ者も含めて選手それぞれの心に残る大会になったはず。競技人生において糧にしていくことはできると思う。



 


エースに無情のアクシデント

 富山県代表は4区を走っていた須河沙央理選手(富山商高)の突然の負傷によってレース続行が不可能となり、たすきをゴールまでつなぐことができなかった。終了後も、選手たちは病院に直行した彼女のことが気掛かりな様子で、表情は曇りがちだった。

 チームスタッフによると、須河選手のけがは右太ももの骨折。中継所まで残り1km付近で発症し、立ち止まらざるをえなかった。出場チームの途中棄権は大会創設初期の第6回までに3度あったが、それ以降はなく、23年ぶりのこと。希なアクシデントに見舞われたかたちだ。寒波によってスタート時の気温が大会過去最低の4度まで冷え込んだことも無関係ではないだろう。

トラックに残る雪DSC_2824  須河選手は利賀中、富山商高と今大会や全国高校駅伝で活躍してきた県勢のエース。小気味よい走りで、小柄ながら強豪と伍して戦う姿をテレビ中継で目にしている県民は少なくない。昨年はけがに悩まされて満足のいく成績が残せず、高校最後の今回への意気込みは強かったという。柴田清成コーチは「彼女は常に一生懸命で、気持ちで走る選手。年始から足のつけねに違和感があって万全ではなかったが、昨日の千m走でもおかしな様子はみえなかった。太ももに無理がかかっていたのかもしれない」と肩を落とした。
 卒業後は、進学して競技を続けるという。けがを癒し、また都大路に戻ってくるはずだ。

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