[2011/07/18]夏の高校野球が開幕/4年ぶりにノーヒットノーランの快記録
第93回全国高校野球選手権の富山県大会が開幕した。49校が参加して16日から熱戦がスタートし、決勝は28日に予定されている。東日本大震災から復興を願い、打者のヘルメットなどに「がんばろう!日本」のステッカーを貼って試合が行われている。
夏の大会で史上11人目/新湊の袴谷投手がノーヒットノーラン
新湊の袴谷圭汰投手が17日の1回戦でノーヒットノーランを達成した。夏の大会では入善の広川投手以来で4年ぶり11人目。チームは5-0で新川に快勝した。
袴谷投手は右上手投げで身長178㎝、体重68kgのすらっとしたタイプ。体のばねを生かし、ひざを高く上げるフォームから緩急を使ってテンポのよいピッチングを展開した。直球は130キロ半ばだが切れがあり、スライダーや沈む球を交えて相手打線を圧倒した。奪三振10で四球2。内野ゴロで10アウトをかせぎ89球で投げ切った。
二、八回に先頭打者を四球で出したが、二回は澤田快斗捕手が盗塁を阻み、八回は併殺で切り抜けて二塁を踏ませなかった。最終回にはセンターに大きな飛球を打たれたが、林祐輔選手が背走して倒れ込みながら好捕。最後は代打で登場した相手の主将を高めの直球で空振り三振に仕留めた。
主将を務め打っても5番。打線が10三振を奪われたことが示すように新川も手強い相手だったが、大黒柱としてチームを勝利に導いた。「途中でノーヒットノーランを意識することはなかった。勝つために一生懸命に投げました。試合前は昨夏、この球場(富山県営)で負けたことを少し思い出した。キャプテンになり、まわりを見ることもできるようになった。それが昨年からの自分の成長だと思う」と話した。昨秋は北信越大会で8強まで進んでいる。同校として12年ぶりの夏の甲子園出場が目標だ。