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[2012/01/06]カターレ富山・清原社長、富山大学で講義

カターレ清原社長

  

 サッカーJリーグ・カターレ富山の清原邦彦社長が5日、富山大学教養教育の講義「地域と人間」で講師を務めた。同講義は毎週、地元の各分野から講師を招いている。1年生を中心に約150人が聴講した。清原社長が同大で講演するのは初めてで、「みなさんのような若い人たちにスタジアムに足を運んでいただけるように努力していきたい。関心をもって応援していただけたらうれしい」と話した。


 清原社長がクラブの現状やトップとしての考えなどを率直に語った今回の講義内容を紹介する。

 

 


 演題は「カターレ富山の現状と今後の課題」。クラブ発足の経緯と経営理念から始め、昨年のチームの戦績や入場者数の動向、Jリーグの動きなど具体的な事例やデータも示しながらクラブ経営の状況ついて丁寧に語った。


富山大学での講義 サッカーを通じて富山が元気になることが目標であり、「『みんなで力を合わせる』ため地元の株主企業32社がほぼ同額を出資している」と説明。地域貢献の例として、先日の全国高校サッカー選手権で健闘した富山南のトレーニングに協力して練習試合を行ったことにも触れた。

 

覚悟を決め観客増めざす/グッズ開発、地元企業と協力へ

 昨年16位の成績については、18位だった前年と比較して戦力向上を評価した。半面、ホームゲーム1試合平均の入場者数が3275人で前年の4463人から大きく減少し、「震災によるホーム開幕戦の延期や無料招待券の廃止などが影響した」と話した。有料入場者数は減っておらず、入場料収入は前年並みだという。


 入場者数と入場料収入はJリーグの他クラブと比べても少なく、「どうやって改善させるかが課題」と強調した。今年は対策として、スタジアムで行うイベントの工夫などによるファンサービスの向上、試合開催告知の方法見直しなどを行う。「覚悟を決めて、(無料券の配布などで)安売りをせずに入場者増を目指す。良い試合をして感動していただき、リピーターになってもらいたい。安間監督の指導のもとで魅力的な攻撃サッカーをお見せしたい」と話した。


 ほかにはグッズ収入の向上が課題で、「製作を地元企業に発注し、少量多品種で品ぞろえを充実させたい。協力していただける地元企業を発掘したい」と語った。

 

今年がターニングポイント/ぜひスタジアムへ

 カターレの参加するJ2リーグは今年22クラブに増え、隣県・長野の松本山雅FCも加入する。「近くに仲間ができることは頼もしい。山雅の社長さんと『お互いのホームゲームを盛り上げよう』と話している。四国・中国地区や九州地区の各クラブのように、情報交換を密にしながら切磋琢磨していきたい」と話した。


 今年からは下部リーグ・JFL(日本フットボールリーグ)との入れ替え制度が始まる。J1リーグへの昇格にも、3-6位によるプレーオフが導入された。また、リーグ参加基準を厳格化した「クラブライセンス制度」が2013年からスタートするため、経営基盤の強化が急務だという。その上で、「2017年にはJ1リーグで戦っていたいと考えている。まずは中位に安定して位置できるようにしたい。カターレにとってJリーグ4シーズン目となる今年が大事なターニングポイントになる」と話した。


 「みなさんにも応援していただきたい。選手はひた向きで、誠実に一生懸命やっていることに共感してもらえると思う。(フロントの)若手スタッフも汗をかき工夫している。ぜひスタジアムに足を運んでください」と呼び掛けて講義を締めくくった。

(文責:赤壁逸朗)

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