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[2013/12/29]【バドミントン】トナミ、あと一歩及ばず

 

 バドミントン日本リーグ最終日は29日、東京・墨田区総合体育館であり、3連覇を狙った男子のトナミ運輸(高岡市)は日本ユニシスとの全勝対決に1-2で敗れて準優勝だった。

 第1ダブルス平田典靖・橋本博且組が、全日本王者の早川賢一・遠藤大由組を2-0(21-17、21-17)で下した。しかし、シングルスの佐々木翔選手が、坂井一将選手に1-2(21-16、12-21、13-21)で逆転負け。第2ダブルス園田啓悟・嘉村健士組も0-2(19-21、11-21)で数野健太・井上拓斗組に敗れた。

 

※バドミントン日本リーグ公式

 

あと一歩届かず大逆転許す

 トナミ運輸は手中に収めかけていた3年連続7度目の優勝を取り逃した。

 平田・橋本組が先勝し、あと1勝。佐々木も第1ゲームを先取し、あと1ゲーム取れば優勝のところまでこぎつけた。しかし、「第2ゲームの途中から足が止まった」(佐々木)。前日の激戦の疲れもあってネット際のプレーでミスが続いて逆転負けを喫した。

 

 続く園田・嘉村組も気迫あふれるプレーで第1ゲームを19-13とリードした。だが、ここから連続8ポイントを失って大逆転を許す。第2ゲームは勢いに乗った相手を止められなかった。嘉村選手は「リードした時に相手に一気にこられて同じパターンで失点してしまった。知らず知らずのうちに(余計な)力が入っていたのかもしれない。思い切ったプレーができなかった」と悔やんだ。

 

 平田・橋本組は約2年にわたり勝つことができなかったライバルの早川・遠藤組を下した。勝利後に感極まって涙をみせた橋本選手は「今泉勉総監督が今大会で勇退するので優勝して終わりたかった。自分なりに背負うものを感じていたからか昨夜は眠れないほどだった」と明かした。しかし思いは届かず、「結局は相手のチーム力が上だった」。キャプテンの平田選手は「勝って、これで決まったと思った自分たちが甘かった。(ベンチから仲間が声援で後押しする)団体戦の雰囲気が自分たちを勝たせてくれたが、相手がそれ以上に(逆転への)ムードをつくったのだと思う」と話した。

 

■トナミ運輸・荒木純監督の話

 優勝までもう少しだっただけに残念。久しぶりに悔しい日本リーグになった。優勝した昨年も日本ユニシスには敗れている。彼らに勝てるチームになれるようにやっていきたい。男子は(NTT東日本を含む)3つどもえの争いと言われているが、今季は全日本実業団選手権で敗れ、全日本総合選手権でも優勝がなかった。一歩後退したと捉えてもう一度実力をつけなければいけない。

 

 平田・橋本が勝って勢いをつけてくれた。佐々木は2連戦の疲れがあった。彼らしくない負け方だったので少し無理をさせてしまったかなと思う。園田・嘉村は最初に大きくリードを奪ったぶん、追い付かれてから気持ちの切り替えができなかったのではないか。前日のNTT東日本戦との2日間で評価すれば、選手は目いっぱい頑張ったといえる。ここまで戦えたのは良い選手がそろっているおかげだ。

 

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