[2014/01/05]速報■サッカー富山一、準決勝へ
第92回全国高校サッカー選手権は5日、埼玉・浦和駒場スタジアムなどで準々決勝があり、県代表の富山一が4-0(前半1-0)で日章学園(宮崎)を下して13年ぶりにベスト4に進出した。県勢初の決勝進出をかけて11日の準決勝で四日市中央工(三重)と対戦する。
富山一は攻守で相手を圧倒。持ち味の堅守で主導権を握り、シュート8本で4点を奪う決定力で突き放した。前半からスピーディーな寄せ、攻守の素早い切り替え、ロングボールに対する的確なチャレンジ&カバーなどによって相手にチャンスをつくらせない。攻めでは速攻遅攻を織り交ぜてゴールに迫り優位に進めた。同21分にMF西村拓真選手が右サイドから左足で鮮やかなミドルシュートを決めて先制する。同32分にGK高橋昂佑選手が相手のミドルシュートを好セーブで阻みリードして前半を折り返した。
後半6分にMF細木勇人選手が追加点を決めると、直後にはDF裏へのロングボールが相手のミスを誘ってFW渡辺仁史朗選手が3点目。同23分には交代出場したMF村井和樹選手が速攻から豪快に蹴り込んで4点目を挙げた。
【富山一の試合後の談話】
●大塚一朗監督
4得点して勝つなんて出来過ぎ。選手たちの絆の強さ、県民のみなさんの声援が力になってチームが成長しているのだと思う。普段からシュート練習をしてきた成果がでた。U18プレミアリーグで戦っていると(対戦相手が強いため)シュートを打つチャンスは少ない。そこで決めなければ勝ち残っていけないので力を入れて練習してきた。これで国立(競技場)で試合ができるが、さらに上まで進み99、00年度のベスト4を越えていきたい。
●MF西村拓真選手
(先制点を決めた場面は)ボールを持った瞬間に練習でやっている通りだと感じた。その通りに狙って決めることができた。2、3回戦は得点を決められず責任を感じでいたので入ってほっとした。国立を踏むだけではなく勝ちにいく。どんどん前を向いて仕掛けていきたい。
●MF大塚翔選手(キャプテン)
終わった瞬間はこれがほんとうに現実なのかと思ったが、スタンドの仲間のもとに行き泣いて喜んでいる姿をみて、勝ったんだという実感がわいた。日本一が目標。まだ先は長い。
●FW渡辺仁史朗選手
1点勝負の試合になると思っていたので4点差にはびっくりしている。自身の得点は相手の連係ミスが要因となっているが、長いボールからの得点は自分たちが練習しているパターン。それを大会で出せているのはうれしい。これだけ多く得点できていることには自分でも驚いている。歴史を塗り替え、夢を現実にしたい。
●GK高橋昂佑選手
無失点で終われたことがうれしい。みんなが体を張って守っていて失点する気がしなかった。(前半のビッグセーブは)最初は上に外れたと思ったが無回転のシュートで危なかった。触ることができてよかった。相手はどこからでもシュートを狙ってくる感じだったので注意が必要だった。
●MF斎拓斗選手
(出場停止のMF川縁大雅選手に代わってボランチに入り)相手のキーマンである8番の選手にマンマーク気味についてつぶすのが役目だった。映像で相手を研究して対策を練った通りに守ることができた。4-0で勝つことができて本当に気持ちがよい。「日本一になる」と言い続けてきたが、目標の達成が現実的なものになってきた。まだ夢の途中。次も勝って全国で一番長くプレーできるチームなり、日本一になる。
●DF村上寛和選手
絶対に無失点で抑えてやろうという気持ちだった。相手FWは競り合いに強い選手だったが負けずに対応できたと思う。1回戦で退場になった自分に代わって頑張ってくれた先輩たちに恩返ししたいと思ってプレーしている。