[2008/07/07]浦和レッズに学べ!-藤口光紀社長にインタビュー
NPO富山スポーツコミュニケーションズは、Jリーグ浦和レッズの藤口光紀社長にインタビューし、クラブ経営のポイントなどについて尋ねた。藤口社長は「スポーツを通じ、笑顔がある、コミュニケーション豊かな街づくりに貢献したい」と夢を語った。
浦和レッズは昨年、アジアチャンピオンズリーグで優勝し、クラブW杯でも3位。営業収入は約80億円、ビッグクラブとしての地位を確かなものにした。そのパワーの源は、リーグ1試合平均4万6667人の集客力。サポーターと強いきずなを結べたのは「Jリーグ発足当時のブームにも惑わされず、『浦和に家を建てる』との気持ちで、地元密着を第一に経営してきたから」と藤口社長は言う。草創期の象徴的な例として、東京・国立競技場よりも、収容1万人の地元・駒場にこだわって試合を開催したことを挙げた。
次の目標は、「欧州から『アジアに浦和がある』」と認識してもらえるクラブになること」。「まだ基礎体力をつける時期」とし、09年度までの中期ビジョン「AAA(トリプルA)プラン」を掲げて、チーム強化、地域密着、経営基盤の整備に力を注いでいる。
富山では、カターレ富山がJリーグを目指している。藤口社長は「地域の皆さんのさまざまな活動があり、その中心にクラブがあるのが理想。まちづくりの視点を持ち、地域に愛されるクラブを目指してほしい」とエールを送った。
インタビューは6月8日、埼玉県のさいたまスタジアムで行った。詳報は7月に発行予定の会報に掲載する。