[2009/03/11]ニュージーランド(NZ) Sports Life Ⅶ
ニュージーランドは芝の公園(広場)がたくさんあることは既にお話しました。その中でも、クラブが使う公園はすべてクラブハウスが設置されています。こちらではクラブハウスは、クラブルームとも言われています。
設備としては、トイレ、更衣室、シャワー室、ミーティングルーム、ラウンジなどがあり、大きいところでは、売店や放送室なども設置されています。ゲームは平日の夜に行われることが多く、売店は重要な役目を果たしています。どんな小さなゲームでも公式戦であればOPENしています。
先日、クラブハウスが地元の人にとってどんな役割があるのか少しですがインタビューしましたので紹介します。
まず、最初に「クラブハウスがないことは考えられない!!」と返ってきました。
もしクラブハウスがなければ、ゲームのあとに飲んだり食べたりしながら「クラブスピリッツ」を育てていくことができないからです。「クラブスピリッツ」こそがニュージーランドのスポーツの根源になっています。つまり、人と人とのつながりを大切にしているということが言えます。まず、「勝利」ではなく「クラブ」なのです。
クラブハウスでは、選手だけが集まるということはありません。選手の親や友達、コーチ、時には審判も一緒です。審判も地域の人ですから。この光景をみると、まるで、大きなファミリーです。
運営については、公園の芝は日本でいう市が管理していますが、クラブハウスはクラブが管理します。すべてのクラブには組織がありますので、中心人物が団らんの場をしきります。イベントがあるときは、誰が何を持ってくるかまで決め、チラシで連絡しています。費用面については、年会費とイベント費、遠征は自腹になります。
ユニホームやクラブで使う道具はNZCT(New Zealand Community Trust)を中心にスポンサーに申請するといくらかもらえるようです。(*スポンサーについては改めてレポートします)
とある、クリケットクラブの会費は、シニアが年間150ドル、ジュニア(高校生くらい)が70ドル、それ以下が20ドルだそうです。私が所属しているソフトボールクラブは、年間90ドルです。会費については、Websiteを持つクラブならばほとんど掲載していますので下記を参考にしてください。
<会費についての参考サイト>
■Papanui というクラブのHPです。わかりにくと思いますが、Enterで入って、About usをクリックすると、左側の一番下のグレーの部分に会費がのっています。
■Sydenhamという地域のクラブです。Joinをクリックすると年会費が出てきます。
■カンタベリーソフトボール協会のHPです。全クラブの連絡先がわかります。選手募集してるところがほとんどです。NZのスポーツはほとんど、協会ごとにHPが存在し、クラブを探すことができます。
http://www.csa.org.nz/
http://www.csa.org.nz/
■ちなみに、サッカーはこんな感じです。「Fun in the sun!」という広告があります。こういうの見るといかにもNZという感じがします。
最後に地域のクラブにとって、クラブハウスは必要不可欠なもですが、スポーツフィールドとクラブハウスはソフトボールで言えば、グローブとバットのようにセットで考えられているように感じました。
稲場 枝里子