[2009/10/06]★川淵キャプテンが来園/芝生化の白藤幼稚園で感謝祭
日本サッカー協会の「JFAグリーンプロジェクト」で園庭の芝生化に取り組む富山市の白藤幼稚園は6日、同協会名誉会長の川淵三郎キャプテンを招いて芝生園庭の完成記念式を開いた。
苗を植えた6月20日から109日目。川淵キャプテンの訪問に合わせて「芝 感謝祭」として行った。園庭を緑で覆った芝生の上で、裸足の園児たちが鼓隊を披露して来園者を歓迎した。
土岐幸次園長は「6月20日に苗を植えた時には本当に2カ月ぐらいで芝生に覆われるのか半信半疑だったが、8月のお盆ごろには一面に広がった。小さな自然が戻ってきたようで清々しい思いだった。今後、芝の上で子供たちが遊び、学び、育つ。芝生の成長とともに温かく見守っていきたい」とあいさつした。
園児たちが声をそろえて「芝生のプレゼントありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。園児の代表が「たくさん外で遊びたい。芝生はふかふかのじゅうたんみたいです。これからも大切に育てます」と話し、川淵キャプテンに感謝状を手渡した。
川淵キャプテンは「素晴らしい鼓隊の演奏ありがとう。芝生の上で 飛び回り、転げ回って遊ぶことで腰や足、背中の筋肉が強くなる。立派な体をつくるのに役立ちます。芝生も1本1本が生きているから大事に育ててください。かわいい招待状もありがとう。また遊びにきます」と園児たちに話した。子どもたちがサッカーの試合をし、川淵キャプテンも飛び入り参加してボールを追いかけた。
関係者との懇談会もあり、川淵キャプテン、グリーンプロジェクトに技術協力している池田省治さんがグリーンプロジェクトの意義などについて説明した。
同プロジェクトは成長力の強いティフトン芝のポット苗を使い、作業コストを抑えつつ芝生広場を全国に普及する取り組み。今年は白藤幼稚園など全国50カ所で実施した。6月20日に苗を植え、8月中旬には芝生が園庭を覆った。この1カ月で芝はさらに密度が濃くなり、クッション性が増した。すでにオーバーシードした冬芝が育っており、冬場も緑が保たれる。
■川淵三郎キャプテンの式典後のコメント
裸足で遊ぶ園児たちの姿を見ることができ、うれしいの一言。富山のグラウンドがみんな芝生になればよい。歓迎セレモニーにも胸が熱くなった。
園庭が芝生になれば、子供たちは放っておいても外で遊ぶ。外で遊ぶことが少なくなり、体の発育が損なわれている。芝の上で遊び、寝転がっている中で体は成長する。大人が子供たちの遊ぶ場を作る必要がある。大人のみなさんの認識にかかっている。白藤幼稚園の園庭をみて、うちの学校や幼稚園のグラウンドも芝生にしたいと思う人が出てきて、富山でも芝生が増えることを願ってやまない。
グリーンプロジェクトは、サッカーのためではなく、子供たちが外遊びできるようにするためのもの。園長さんがあいさつで触れていたように「本当に2カ月でできるの」と思われるが、難しくはない。地域の人々が子どもたちのためになると認識すればできる。砂ぼこりも立たなくなり、近所の方にも喜ばれる。地球温暖化防止の点からも、気温を下げる効果がある。トンボなどの虫や鳥、小動物が戻ってくる。芝生の価値をみんなが認めて、少しのお金をかければ難しいことではない。
サッカーをしたのは本当に久しぶり。子どもたちの瞳の輝きを見てうれしくなった。思い切ってシュートを打ちたい気持ちになりました。
(Q設立時に協力されたアローズ北陸がYKK APと統合してカターレ富山になったが戦いぶりをどうみている?)
20年前に国体の選手強化のために北陸電力サッカー部の設立に関わったが、当時はYKKと一緒になるなんて考えてもみなかった。まだJ2だが、チームづくりを進め、富山出身の選手をどんどん育ててJ1を目指してほしい。柳沢選手にもいつかは地元でプレーしてほしいですね。
白藤幼稚園HP(ロード・トゥ・グリーン)
http://www.sirafuji.net/framepage3.html
■TSCタイムス
苗植え込み
http://toyama-sc.typepad.jp/tsc_times/2009/06/post-8ebf.html
11日目
http://toyama-sc.typepad.jp/tsc_times/2009/07/10-14a8.html
28日目
http://toyama-sc.typepad.jp/tsc_times/2009/07/27-9a6a.html
60日目
http://toyama-sc.typepad.jp/tsc_times/2009/08/58-23a8.html