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[2012/11/03]【高校ラグビー】富山一、快勝で3連覇/高岡一は44年ぶりならず

高校ラグビー決勝2012

 第92回全国高校ラグビー県大会の決勝が3日、富山市の岩瀬スポーツ公園であり、富山一が50-15(前半21-10)で高岡一を下し、3年連続8度目の優勝を果たした。12月27日―1月7日、東大阪市の花園ラグビー場で開かれる全国大会に出場する。


■全国大会のHP:http://www.rugby-try.jp/index.html


富山一、後半に底力

 序盤は44年ぶりの優勝を狙う高岡一が鋭い出足でペースをつかむ。開始直後に相手キックをチャージして攻め込み、PGで3点を先取した。勢いに押された富山一はボールを保持しながらもミスやフ 高校ラグビー2012前半22分、富山一の山本がトライァウルが多くて攻め切れない。ようやく19分、自陣からの速攻を起点にした連続攻撃でFB青島慶太がトライを挙げて初得点。22分にもカウンターアタックから最後はSH山本和輝がトライして、14-3とリードした。

 高岡一は26分、相手ゴール前のラインアウトから大きく展開し、CTB吉田祥治からWTB北村恭章へつなぎ初トライを挙げて追い上げる。しかし富山一が29分、WTB田村明日香のトライで加点し、21-10で折り返した。

 後半に入ると今季県内無敗の富山一が地力を発揮した。FW戦で優位に立ち、サポートを厚くした縦への突進でじわじわと相手に圧力をかけた。同3分に敵陣ゴール前でのインターセプトから4つ目のトライを奪う。4分、7分にもトライを挙げて一気に40-10と突き放した。
 高岡一も意地をみせて同22分、CTB可西晴樹が左サイドを破って飛び込み1トライを返したが、富山一がそのまま押し切り50-15で3連覇を達成した。


花園で昨季に続く1勝を

●富山一・川上聡彦監督の話
 選手たちがよく頑張った。接戦になるとは思っていたが序盤は選手が慌ててしまった。ラインが浅くなるなどポジショニングが悪く、FWもきれいなボールを出せなかった。20分過ぎのトライぐらいから落ち着いてプレーできるようになったと思う。
 今年のチームはここまで苦労した。花園での1勝を経験したメンバーが多く残って周囲からの期待も大きく、空回りした時期もあったが乗り越えてくれた。ボールを動かすムービングラグビーとハードコンタクトをテーマに練習してきた。きょうのような立ち上がりをしているようではまだまだ。富山県代表の誇りをもち責任を果たせるようにしなければいけない。全国大会ではまず1勝が目標。その次に対戦するシード校との差は大きいが、そのギャップを埋めるための努力をしていく。


●富山一・山本和輝主将の話
 終了の笛が鳴った時は、この瞬間のために長い時間やってきたんだなという思いでいっぱいになった。高岡一のディフェンスに苦しめられた。今回の課題を修正して全国大会に臨みたい。(相手の勢いに押され)最初はどうなるかと思った。相手も僕らと同じで死に物狂いだったと思う。落ち着いて、いつも通りのプレーをしようと心掛けた。後半は思い切りプレーできた。前チームから試合を経験してきた選手が多く、よいところは継続しながらもっと成長したいと考えていた。花園では1回戦を勝ち、その先も見据えて戦いたい。



一生懸命にやった結果

●高岡一・吉田治夫監督の話
 選手には一生懸命にやった結果なのだから胸を張ろうと伝えた。持ち味の素早い展開を相手ディフェンスによって阻まれ、自分たちの力を出させてもらえなかった。これが実力。しかし、必死に食らいつこうという姿勢はみることができた。3年生は本当に真面目に取り組んでくれた。1、2年生はこの悔しさを糧に成長してほしい。


●高岡一・数田久生主将の話
 負けたのは悔しいが自分たちのプレーはやり切ったと思う。「いくぞ」という強い気持ちで戦った。相手にトライを重ねられた時には不安になり揺らぐところがあった。相手は冷静だった。後輩たちに次を託します。良い選手が多いので頑張ってくれると思う。


■2011年の決勝の模様はこちら/富山一が2連覇
■2010年の決勝の模様はこちら/富山工・富山一が両校V。代表権は抽選で富山工へ

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