[2009/06/29]ニュージーランド(NZ) Sports Life Ⅹ 最終レポート
滞在中、最後にラグビー観戦のチャンスがあったので、お伝えします。
ニュージーランドのラグビーは過去何度も世界一になっていて、国技と言っても過言ではありません。男子はラグビー、女子はネットボール(バスケットのドリブルなしバージョン)が盛んです。日本で言う、プロ野球的存在です。
プロスポーツとして、南アフリカ、オーストラリアのクラブを含めた14のクラブでリーグ戦を戦います。これを、「Super14」といい、TVでも放送されています。
私の住んでいるクライストチャーチには、「クルセイダーズ」というクラブがあります。シティーの近くに大きなスタジアムがあり、ラグビーやクリケットが開催されます。
試合の前には、デモンストレーションとして、地元の少年ラグビーの試合があり、プロの試合が始まる直前にはホースライディングのショーがあります。クルセイダーズの衣装を着た馬と、馬に乗った騎士が剣を振り回して場内を一周し、サポーターの前で剣をかざして去って行きます。これを見ただけでも気分が盛り上がってきます。
試合は、週末に行われ、小さな子供からおじいさんおばあさんまで観戦にやってきます。日本の一般的なスタジアムと違うところは、大きなバーがあるところです。おそらく、個室になっていて、観客たちはビールを飲みながら観戦をしています。
そして、選手との距離が近い!幸いにも前の方の席だったのですが、本当に眼の前で熱戦を観ることができます。試合終了後には、選手がファンにサインをしています。
日本でも、広島市民球場が改築され、寝そべりながら観戦できたり、BBQができたりと新しい要素を取り入れてきています。私はこうして、スポーツが人々に身近になり、コミュニケーションツールとして浸透していくことを望んでいます。
ニュージーランドで初めてラグビー観戦。ルールもあまりわかりませんでしたが、選手たちの熱いプレーにすっかりとりこになってしまいました。特に、スクラムからパスをつないでトライするスピーディーな展開に観ている側もついつい熱くなって声を上げてしまいます!
私は今まで選手としてスポーツに触れてきて、見る側、支える側の経験は少ないですが、選手が燃えると見る側、支える側も熱くなり、その瞬間、スタジアムに一体感が生まれます。きっと、その瞬間を求めて観客はやってくるし、サポートしたいという気持ちを持つのだと思います。
こう言った点からみると、選手として活躍している人でも、観戦する機会を与え、見る側がどのように感じているか、支える側はどうして支えたいと思うのか考えることもスポーツマインドを形成していく上で大切なことなんだと思います。
ですから、富山のプロスポーツも選手がお互いに観戦しあうことで、刺激を与えられるのではないでしょうか。また、顧客集客という点においても、まずは会場に足を運んでいただき、そこで「一体感」を味わえるような工夫が必要だと感じました。
ニュージーランドという言葉も文化も違う国でさえ、スポーツを通してたくさん学ぶことがありました。言語は違えど、スポーツは共通。そんな素晴らしいスポーツで日本全体を明るくできないか、そんなことを考えると自然と顔がほころぶ私でした。
本当に、ニュージーランドの素晴らしい環境を日本に持ち帰りたいなと思います。
(左上から)
写真1枚目:デモンストレーション
写真2枚目:デモンストレーション2
写真3枚目:ハーフタイムショー
写真4枚目:ラグビー試合中