[2010/05/25]浦和レッズ前社長・藤口光紀さんが記念講演!
5月22日(土)、富山県民会館にてTSC総会が開催され、新会員制度の導入や部会システムによる組織改革などを審議しました。
総会に引き続き、TSC創立5周年・新会員制度スタート記念として、Jリーグ浦和レッズの前社長・藤口光紀さんの講演会が開催されました。
藤口さんは慶応義塾大学を卒業後、三菱重工業に入社し日本代表でも活躍。
経営者としても浦和レッズ社長として同クラブをJリーグ優勝、AFCチャンピオンズリーグ優勝に導くなど輝かしい功績を収められました。
2009年に浦和社長退任後はJFA参与、日本クラブユースサッカー連盟顧問などを務めるかたわら、スポーツコーディネーターとして多忙な日々を送られています。社長在任時の2008年にはTSC会報Vol.5にて巻頭インタビューもさせていただき、節目にふさわしいビッグゲストとして講演をお願いしました。
この日、藤口さんは「夢に向かって~スタジアムを核にした街づくり~」と題して講演。
イングランドやスイスなど欧州での事例をもとに、競技者のための「競技場」でなく、観客のための「スタジアム」を形成することによって、住民達がスポーツ文化を体現させるための「住みよい家」を作ろうと訴えました。
浦和レッズと浦和市(さいたま市)の協力体制についても、Jリーグ草創期の駒場スタジアムの度重なる改修の経緯をはじめ、互いの信頼関係に基づいたJリーグ優勝パレード時の感動的な事例などが紹介されました。
この日集まったTSC理事、パートナー、コーチ、メディア関係者など約40人を前に、藤口さんは熱い語り口でスポーツと社会の関係性、日本の芝の先進性などの見解を約1時間に渡って披露しました。
参加者にはTSCのJリーグ観戦ツアーに長年参加されている浦和サポーターの顔もあり、一同はここでしか聞くことのできない藤口さんのお話に耳を傾けていました。社長を退任された後も「レッズの顔」として全国のサポーターからの信望を集める藤口さんとの、極上のコミュニケーションに酔いしれる一夜となりました。
また、初対面の方も多かった参加者同士のコミュニケーションも活発に図られ、5周年からの新たな一歩を踏み出したTSCの活動に明るい前途が開ける萌芽も感じました。