[2010/11/25]熱いビジョンと戦略・行動力が魅力の社団法人島根県サッカー協会を訪問!!
サテライト講座(前記事)にて松江市に居る間、様々な事業を展開する(社)島根県サッカー協会を訪問しました。写真は「S=島根、スポーツ、サッカー、Society(社会)、島根スタイル」などの意味を持つ「S宣言」新聞広告を掲げる鈴木恵朗(すずき けいろう)=県協会事務局長です。
マネジメントとは何か・・・大変参考になる訪問となりました。続きをご覧ください。
上の写真・・・松江市中心街に構える県サッカー協会は2F建で駐車場も完備されている。入り口には当時の川渕キャプテンからのメッセージ、事務所には県協会会長以下、みなさんの努力の結晶「グリーンプロジェクト」の様子が貼られており、崇高な想いを感じる。
また、島根県協会には会長を軸に、しっかりとしたビジョンがあり、ビジョン達成のための情報分析、戦略立案、行動計画に長けたマネジャー(鈴木事務局長)の存在が大きいと感じた。サッカーの発展だけでなく、子供たちや親子を対象とした「親子コミュニケーションスクール」「スポーツお届け隊事業」など、ターゲット・ニーズを掴んだ特色ある事業も目立つ。
広報戦略においては、読み手の性別・年齢層を睨んだ地元新聞折り込み記事「りびぇ~る」(月2回発行)に対して全面広告を展開している。この発行回数は年間7回で、1回あたり40万の経費がかかるが、すべて日本協会とtotoからの助成金(20万ずつ)で賄っている。同じ全県対象となる新聞折り込チラシでは何倍もの経費がかかる。さらに特集記事を紙に残すことで、無駄な問い合わせは減り、新規顧客からの問い合わせ件数が増える。また、地元新聞社へは年間約300万の経済効果となり、その新聞社はスポーツマネジャーズカレッジを社内教養講座として位置づけ、広報面で支援するなど、お互いWIN・WINの関係も構築できている。
■上の写真説明(左上から)
1番目・・・JFAフットボールセンター事業による「S-Pich」
2番目・・・クラブハウスには映像分析も可能なミーティングルームがある。もちろんシャワー・トイレ・事務所も完備
3番目・・・事務局長自ら作ったクラブハウス前のイルミネーション。和みます。
4番目・・・なんとも利用しやすい料金体系。この日も地元高校生50人ほどが伸び伸びとトレーニングしていた。
5、6番目・・・ゴール裏にはフットサル場、ピッチ横には雷にも対応できる40mの屋根付き広場。さらにその奥には屋根付きフットサル場がそびえ立っている。
7番目・・・クラブハウスからの眺めは最高!
8番目・・・JFAロングパイルの認定証。雨の多い日本海側には必要な活動環境。
鈴木事務局長は、全人口の1%~2%に属するサッカー愛好者(ファン)だけでなく、残り90%以上をターゲットに「いかにスポーツで人々を幸せにできるのか」を戦略に落とし込み、事業展開することで効果が上がると語っていた。
その日、ピッチで指導に当たっていた私立高校体育教師はNPOクラブを創設する準備をしており、今後も情報交換させていただくことになった。志ある仲間が増えることを望んでやまない。
理事長 佐伯 仁史