[2010/12/27]JCYクラブマネージャーズセミナー2010 参加者の感想
2010年12月18・19日、日本クラブユースサッカー連盟主催のクラブマネージャーズセミナー2010が新潟市で開催されました。
TSCからは講師としてアドバイザー1名、受講生として理事・スクールコーチ3名が参加しました。以下は受講生の伊東理事のレポートです。
私がこのセミナーを受講したきっかけは、「富山」と「スポーツ」をマネジメントしたいという思いからでした。元々、大学時代は生涯スポーツを専攻し、スポーツマネジメントにも強い興味があり、卒論も「富山県におけるプロスポーツと総合型地域スポーツクラブに関する一考察」というテーマでした。
この論文は今から約2年前に書き上げたものですが、プロスポーツや総合型地域スポーツクラブ(以下総合型)の状況は、2年前と今ではどう変わったでしょうか。我々が目指す富山型のスポーツモデルを完成させるには、TSCとしても、更なる事業展開が求められているのではないかと強く感じています。そういった視点で、今回のセミナーを受講したわけですが、その目的以外にも色々得るものがあり、大変有意義なものとなりました。
小幡氏(塩竈フットボールクラブ)の講義では、クラブの運営ということで、社団法人格を取得した際の出来事や今後TSCが検討しなければいけない指定管理者制度、芝生のグランドづくり等について、宮城弁を交えながら説明をして頂きました。私は小学校から大学までひたすら野球しかしてこなかった人間です。野球においては、高校野球の力が圧倒的で、サッカーのようにクラブチーム等は少なく、また、芝生化というような話も議論されないスポーツなので、非常に斬新な話に感じたとともに、野球界においてもこのような議論がなされればと感じました。また、今後TSCが重要な役割を担っていくべきプロスポーツ間の連携についても、仙台の事例を基に紹介して頂きました。
南木氏(TSCアドバイザー)の講義では、総合型の現状や今後のスポーツ政策について直近の国の情報を基に説明をして頂きました。そこでは、TSCのスポーツお出かけ支援募金や富山サンダーバーズと総合型の連携事例等も紹介されていました。
石川氏(NPO法人つくばFC)の講義では、クラブ経営についてグループワークを交えながら、説明をして頂きました。その中でも、どろんこサッカーや野菜の生産・加工等のスポーツと農業のコラボレーションについて強い興味を持ちました。
実は私は、全国農業協同組合連合会という非営利団体で働いています。その仕事の中で、数多くの農業者と接していますが、その多くの方が「農業」で地域を元気にしたい!と考えておられます。その熱い思いと我々の「スポーツ」で地域を元気にしたいという熱い思いをうまく結びつけることができれば、とてつもない大きな力になると思います。この部分を担う中心的な位置に私はいると思いますので、今後の事業展開の中で、ぜひ形にしていきたいと思います。
今回、このセミナーを受講して感じたのは、「スポーツで飯を食いたい」ということです。大学卒業時に、「富山」と「スポーツ」では、飯を食っていけないということで、スポーツ関係の就職を諦めました。しかし、TSCが富山型のスポーツモデルを模索し、「富山」で「スポーツ」が仕事になる環境構築を達成しうる存在であることを感じました。
今回、このような有意義な研修を開催して頂いた日本クラブユースサッカー連盟、TSC各位に改めてお礼を申し上げます。