[2012/01/29]第3回なでしこオープンスクール 江崎亜希子さんの特別指導
大雪の中、小学1年生から大人まで33人の受講生がアイザックスポーツドームに集まりました。ゲストコーチの元なでしこリーガー・江崎亜希子さんが「たくさん友達を作り、大きな声を出し、いっぱい失敗して、サッカーを上達させてください」と呼びかけ、寒さを吹き飛ばす元気なスクールが展開されました。
ウオーミングアップからミニゲームまで1時間半。受講生の「疲れた」という言葉と満足そうな笑顔が、スクールの成功を物語っていました。スクール終了後に取らせていただいたアンケートでも高い満足度が示され、成功を裏付ける結果となりました。帰り際には江崎さんにサインを求める姿もあり、このような機会の重要性をスタッフ一同再確認しました。
今回のスクールは予約段階で定員に達したため、心苦しいながら途中で応募を締め切りました。参加できなかった皆様のためにも、引き続き女子限定のオープンスクールを開催していきます。次回「第4回なでしこオープンスクール」は2月18日(土)13時より、岩瀬スポーツ公園にて行います。
参加いただいた受講生の皆様、このスクールのために東京から駆けつけてくださった江崎さん、取材いただいた北日本新聞様、大変ありがとうございました。また、今回のスクールは「唄うおでん屋 茶文(富山駅前シネマ食堂街)」「だい人(富山市新富町)」「すし居酒屋 大海(富山市総曲輪)」の各店様の協賛をいただき開催できました。温かいご支援に心より御礼申し上げます。
*以下、TSCサッカースクール大川コーチのレポートです。
この日集まったのは、総勢33名の元気いっぱいのなでしこたち。これまでも何度か参加してくださったリピーターの方々に加え、今回はたくさんの中学生と大人の方々の参加もありました。もう何度も来ている参加者の方からは、「○○ちゃん今日も来る?」といったような再会を心待ちにしている声が聞かれました。開始時刻前から、参加者の方々もコーチ陣も早くボールが蹴りたくて待ちきれないといった様子でした。
屋内ドームに入ると、簡単にコーチの紹介をしました。今回は、みんなの憧れである元なでしこリーガーの江崎亜希子さんがメインコーチということもあり、参加者の方々は目をキラキラさせながら江崎さんを見つめていました。
今回のテーマは「パス」でした。スクールが始まると、まずはウォーミングアップをしました。フットサルコートの中を自由に走っていて、江崎コーチが吹いたら、笛の数と同じ人数の人とハイタッチをするというものです。初めは笛の数が3回だったのですが、だんだん5回、8回、…と増えていき、参加者からは「えー8回も?」などの声が聞こえてきましたが、みんな楽しそうにハイタッチをしていました。走り方もサイドステップや後ろ向きなどいろいろなバリエーションがあって飽きることなく楽しむことができました。慣れてくると、初めに分けておいたチームを利用して、「同じチームの人とハイタッチ」や、「違うチームの人とハイタッチ」などルールを付け加えていきました。その後、ハイタッチではなくお尻とお尻でタッチなどもしました。少し照れながらも元気よく「ヘイ!」と言ってお尻とお尻をタッチしている子どもたちの姿が印象的でした。
体があったまったところで、ボールを使ってパスやリフティングの練習をしました。同じチームの人に手でパス回しをしたり、江崎コーチの声掛けを聞いて違うチームの人とパスをしたりしました。チーム内で「ヘイ!」と声を掛け合うことで、その日初めて会った仲間同士だけれど、少し仲良くなれた気がしました。その後のリフティングでは、初心者でも挑戦できるように、バウンドさせたボールを1回リフティングして手でキャッチしたり、1回リフティングしたボールを地面に落として足裏でトラップしたり、スモールステップで少しずつ上達していけるような工夫がたくさんありました。
休憩をはさんだ後は、チームごとにパスの練習をしました。初めは2人組で向き合って普通の対面パスをしました。その後は、江崎コーチやTSCのスクールコーチが参加者個々の様子を見ながら、パスの間隔を広げたり、パスする足を変えたり、トラップの仕方を変えたり、レベルに合わせて少しずつ内容を変えていきました。江崎コーチは上級者のペアに対して、インサイドトラップした足を地面に着けずにそのままその足でインサイドパスをするという技を伝授していて、参加者は黙々と練習に励んでいて、みるみるうちに上達していました。
最後は待ちに待ったミニゲーム大会です!今回はただのゲーム大会ではなく、3種類のゲームをしました。まず一つ目は、足ではなく手でボールを扱うゲームです。正方形のコートの中に2チームが入り、チーム内で10回連続パスを回せたチームが勝ちというものです。小学生からは「手でやるんだし楽勝!」との声が聞こえてきましたが、実際やってみると10回は予想以上に難しく、みんなで汗だくになりながら頑張りました。ボールを持っている人がパスを出しやすいようにコート内に広がることや、パスがもらえそうなときは自分から声を出すことなど、サッカーのゲームにも生きそうな要素が沢山盛り込まれているトレーニングでした。
二つ目は、ゴールが四つあるゲームです。3回パスをまわしてからでないとシュートを打てないというルールつきなので、パスをつなごうと自然と周りの様子を見たり、相手とかぶらない位置に移動したりする様子が見られました。上級生が下級生の近くまで自分からボールをもらいに行く姿も見られ、初めてサッカーをする人と経験者が共に協力しながらゲームを進めていくことができました。
三つ目は、普通のゲームです。あとの二つのゲームで身につけた、コート内で広がることや、周りの様子を見てパスがもらえそうなところに移動することなどを生かして、どのチームも一生懸命戦い抜きました。初めはなかなか動けなかった1年生の子どもも、最後の試合になると慣れてきた様子で相手チームのパスをカットしたり、積極的にゴール前まで走っていったりしていました。遠慮がちだった大人の参加者も、ボールに粘り強くついていったり、タイミングを見計らってボールをもらってパスを繋いだり、大活躍をされていました。
ご協賛をいただいた、すし居酒屋大海様、唄うおでん屋茶文様、酒と人情料理だい人様、その他ご協力いただいたすべての関係者の皆様に厚くお礼申しあげます。次回は2月18日(土)岩瀬健康スポーツドームでの開催を予定しております。今後とも宜しくお願い申し上げます。